第11回星野立子賞授賞式2023.3.18

 

2023年3月18日、半蔵門にあるホテルグランドアーク半蔵門にて、「第11回星野立子賞授賞式」が行われた。

 

受賞者は、
第11回星野立子賞:和田華凜句集『月華』
11回星野立子新人賞鈴木総史(「雨の予感」作品50句)/千野千佳(「したがふ」作品50句)

 

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ご挨拶をされる和田華凜さん。

 

「祖父の比奈夫が5年間選者をしていたこともあり、立子賞はずっとあこがれでした。夜半、比奈夫、立夫があの世で喜んでいると思います。「諷詠」は今年75周年をむかえ、5月号は900号となります。この受賞をはげみに俳人として、「諷詠」主宰者として頑張っていくつもりです」

 

 能面の月華を宿す白さかな

 

 

 

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鈴木総史さん

 

 

「先輩である小野あらたさんを尊敬しています。大切にしていることは努力。かつて俳句から離れようとしたことがあったけれど、櫂未知子先生が手をさしのべてくれました。北海道を基盤として頑張っていきます」

 

 ひさかたの雨を抱きたる梅の花

 

 

 

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千野千佳さん

 

 

「堀本裕樹先生を近くでみて、俳句って素晴らしいと思いました。子育てをしながら、俳句を頑張っています」

 

 上向いて鶯餅を食べにけり

 

 

 

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受賞者と選考委員の方々。
左前より、星野椿、千野千佳、和田華凜、鈴木総史、宮坂静生
後列左より、小澤實、西村和子、星野髙士、対馬康子、今井聖の各氏。

 

 

 

本来であれば、ここに選者であった黒田杏子氏がおられるはずであった。誰よりも、和田華凜さんの句集を高く評価されていたことが、他の選考委員の方々のお話からうかがえたのだった。
黒田杏子氏は、11年にわたってこの「星野立子賞」に心をそそぎ、情熱を以て育ててこられたのだった。
あらためてそのご尽力に敬意を表したいと思う。

 

 

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 一茎のあざみを挿せば野のごとし   黒田杏子

 

 

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