俳人協会賞授賞式2023.3.9

 

 

00

 

2023年3月7日、新宿京王プラザホテルにて、俳人協会賞の授賞式や祝賀会が開催された。

 

 

 

01

 

句集『しみづあたたかをふくむ』で、第62回俳人協会賞を受賞した森賀まりさん。
「俳句は「気づき」である。17文字を書き終えたその先に現れるもの、出来上がったものに、わたし自身が小さく驚きたい。」

 

 

02

 

句集『呼応』第46回俳人協会新人賞を受賞した相子智恵さん。
「句集をつくる上でやりたかったことは、師選(師の選)と自選の対話をしたかったこと。」
と語り小澤實主宰との丹念な選のやりとりをしながら、句集をつくっていった過程をつぶさに語った相子さんだった。

 

 

 

 

03

 

集『涼しき無』第41回俳人協会新人賞を受賞した髙柳克弘さん。
「子どもと過ごした時間を俳人として残そうと思ったが現実は厳しかった。言葉は現実に圧倒的に負けている。あきらめていいのか。俳人として何ができるか、自問自答の日々だった。そして現実の一端でも俳句にとどめることができたら、そういう思いで編んだ句集だった。」

 

 

 

04

 

『沢木欣一 十七文字の燃焼』第37回俳人協会評論賞を受賞した荒川英之さん。
「俳句は人間への愛が多面的に存在していなくてはいけない。この思いが沢木欣一の社会性俳句の根底にあるものである。」

 

 

 

05

 

『草田男深耕』第37回俳人協会評論賞を受賞されたあとに亡くなられた渡辺香根夫さんに代わって挨拶する横澤放川さん。

「俳人人生の集約となるおおきな仕事をされた渡辺香根夫さんだったが、受賞がきまる数日まえに亡くなられてしまったことが残念でならない。」

 

 

 

 

06

 

受賞された方々。
左より相子智恵さん、髙柳克弘さん、森賀まりさん、荒川英之さん、渡辺香根夫さんの姪御さんで俳人の渡辺多佳子さん。

 

ご受賞の皆さま、おめでとうございました。

 

心よりお祝いを申し上げます。

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2023/3/7より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

バックナンバー一覧を見る

イベントレポート, 著者紹介

俳句結社紹介

Twitter